ふと、自分が子どもだった頃の夢を思い出すことがあります。
電車の運転手、電車の車掌、弁護士、俳優、メーカーの製品開発・企画担当などなど
こうして書き出してみるとちょっと恥ずかしいですね。
決定的だったのは、中学生の時に見た某人気バンドの武道館コンサートのビデオでした。
「僕もバンドをやってミュージシャンになる!」
あっさり、そう決意してしまいました。
音楽を聴くのは昔から好きでした。歌うことも好きでした。
ただ、当時はアイドル全盛の時代で、ミュージシャンというと、即、アイドルというイメージがあって、あまり「かっこいい」とは思わなかったんですね。
しかし、この武道館コンサートのビデオは僕のそういった偏見を木っ端に打ち砕きました。
想いを調べに乗せて、大切な人たちに伝えていく
かっこよすぎでした。
その決意以降、僕は勉強に使っていた時間をすべて音楽に振り分けました。
音楽理論を勉強し、お小遣いをため楽器や録音機材を買い、放課後は誰よりも早く音楽室に駆け込みピアノの練習という日々。練習のしすぎで肩を壊したこともありました。
が、しかし、やればやるほど自分の才能の無さに直面せざるを得ませんでした。
悩みました。
「ミュージシャンになりたい。けれども、そんな才能はなさそうだ。」
けれども、この悩みが根本的な過ちであることに、ある時気がつくことになります。
それは、パソコン通信で出会った同好の士たちとのセッションでした。
全国から集まった同好の士が、その日だけのバンドを組んでセッションを行う。
みんな素人で、必ずしもみんなが上手というレベルではありませんでした。
ただ、彼らは楽しんでいました、音楽を心から。
彼らが奏でる音楽は、どんなプロの音楽よりも、音楽をできる喜びに満ち溢れていました。
「音楽をする」ということと、「音楽を職業にする」ということは、まったく別のことなんだ・・・
つまり、ミュージシャンなんかにならなくても、音楽を楽しむことはできるということなんです。
Team Ravensの子たちは、野球やサッカーなどのスポーツ、ピアノや吹奏楽やバレエなど、いろいろなことに一生懸命がんばっています。
ただし、それらを「職業にする」のか「趣味として一生楽しむ」のかは、中学生くらいからは真剣に考えて欲しいと思います。
もし、「趣味として一生楽しむ」のであれば、社会人になったときに、それらを趣味として楽しめるだけの金銭的かつ時間的余裕があるだけの仕事につけるだけの能力を身につけなければなりません。
もし、「職業にする」のであれば、勉強で東大に合格するよりはるかにハードな練習と競争に勝ち抜いていかなければなりません。
子どもの頃はどうしても「夢」=「好きなことを職業にする」ということに直結しがちです。しかし、今打ち込んでいることを本当に愛しているのであればこそ、こういうことは早めに気づいて欲しいと思います。
ちなみに、僕は自分の夢はかなったと思っています。
「受験指導」という調べにのせて、大切な人たちに想いを伝えていく
そんな日々を送れているのですから。