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そんな赤ペンの使い方をしているから成績が上がらない
さて、ここで問題です。

勉強をするときに誰もが何の疑問もなく使う赤ペンですが、これはどんな目的で使うのでしょう?


1.授業中に積極的に分解して、「先生、ペンが壊れちゃいました」とクラス中の憐れみと注目を集め、こぼれたインクで出血ごっこをして楽しむため。

2.ペン回しの猛特訓をして、なにかすごい技が習得できたらYou-tubeにアップして、今話題の「ゆうちゅうばぁ」になって勉強しなくても大金持ちになるため。

3.正解した問題には○をつけて、間違えた問題には正解を書くため。

4.わからなかったこと、できなかったこと、すなわち成績を上げるために習得すべき知識を、復習をするときに瞬時に把握するため。



うーん、ちょっと難問だったかな。

ちなみに先生は小学生のころ、当時流行っていた水性ボールペンを分解して塾の教室を血の海にしてやったぞ。あっははは〜。

そのあと、塾の先生に竹刀と参考書で殴られてリアル血の海になったけどね(当時、塾の先生って竹刀を持っているのがふつうでした)。



というわけで、正解は4番です。(え!簡単だった!?)
では、ほんとうにみなさん、この目的にかなった赤ペンの使い方をしていますか?


宿題やテスト直しをやっている子を見ていると、けっこう意味のない赤ペンの使い方している人多いですよ。



とくに意味がないのが、「正解を赤ペンで書くこと」です。さっきの問題の3番の選択肢ですね。


たとえば、


国語や英語の長文問題や数学の問題で正解を書いてどうするんですか?

覚えるんですか?

でも、その問題、二度と出ないですよ?その答え、二度と正解にならないですよ?



理科や社会の「次の選択肢から正しいものの記号を書きなさい」という問題で、

赤ペンで「ア」とか書いてどうするんですか?

覚えるんですか?

同じ知識を聞かれる問題が次に出題されても選択肢が同じなんてありえないですよね?



正解を書くほうが良いこともあります。
それは、知識や語句を問われた問題の直しで、それらはむしろ正解を赤で書いて次の復習で即座に目に留まるようにしておきます。
選択肢の問題では、記号を書くのではなく、正解の語句を赤で囲むとか、あるいは書き直すようにします。


長文や数学は、問われているのは知識というより技術です。したがって、こうした技術を問われている問題を間違えた場合、赤ペンを使うのは「正解を導くために注目しなければいけなかった箇所」に線や囲みをいれるときです。そのうえで、再度解きなおすことは言うまでもありません。



勉強というのは、ただやるだけではまったく意味がないんです。
勉強というのは、さっき自分ができなかったことを、次にできるようにしなければ意味がないんです。



だから、

授業中や自習室で、僕たちはそんな満足感だけの意味のない勉強法をつぎつぎと指摘して矯正していきます。

それこそが、映像授業だけではぜったいにできない、生身の教員だけができることだからです。

 
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