いじめ問題再考
2012.09.02 Sunday 15:44
いじめ問題についての調査結果です。
自分が現場で、あるいは以前当事者だった者として、とても実感的な結果です。
とくに注目していただきたいのは、
「いじめの加害体験がある」と答えている人が半数弱もいること。
「現場の教員や責任者に一番責任がある」と答えている人は1割り程度しかいないこと。
それにもかかわらず、こうした問題が起きるといつも矢面に立たされるのが現場の先生方というのは、何か違っていませんか?
はじめてコメントさせていただきます。守谷で塾をされているのですね。
いじめの問題に言及されていたのでお伺いしたいのですが、「こうした問題」という意味合いでのいじめが起こった場合、誰に責任があるとお考えですか?
こどもを学校に預けている保護者としては、現場の先生に責任を求めざる負えない、所謂監督不行き届き的な感覚があるのではないでしょうか?
また、いじめを受けている生徒、その周囲にいる生徒たちは、いたずらなども含めていじめという行為に対しても学校の先生の指導を期待しているのではないでしょうか?
そういう期待ももてないような現状が蔓延し、期待に応えられない先生たちに失望している結果がアンケートの結果のように一般化されたとはお感じになりませんか?
お忙しい中恐縮ですがお考えをお聞かせください。
私自身、いじめられていた経験があるので、「周囲の大人にはなにもできない。」という実感はリアルに感じます。
それは、大人が無能だからではなく、それほどまでにいじめは巧妙に行われるということを知っているからです。
監督責任が皆無だとは思いません。しかし、どんなに監督強化をしても、いじめは発生します。それは、そもそもそれが日本の文化と日本の教育システム全体に深く根ざした問題であるからです。
責任のありかと、原因のありかは往々にして異なることがあるのが、この問題の難しいところです。いじめの多くの原因はいじめられた子にあることも多く(このことに言及すること自体タブーになっていますが)、しかし、それはいじめられた子にいじめの責任があるということではありません。それは、先生に対しても多かれ少なかれ言えることだと考えています。
実は、私も塾を経営していました守谷にあるセミナーハウスという研修センターで10年間ほど夏期合宿をおこなっていた(今はいってませんが…)ので守谷をとってもなつかしく思い出していました。
私は野田市でNeo Schoolという小さな地域塾を20年ほどやっているのですが、いじめの問題は毎年何件も保護者や生徒から相談され、いろいろな方法で対処(解決と言えないのがミソですね)してきました。
教え子たちも数多く学校の先生になっているので彼らを集めて内部事情をきいたりしながら細心の注意を払い、学校とご家庭と生徒たちなどの間であれやこれやしています。
私の考え方は、大人は大人(先生や親)、子供は子供(当事者や周囲の生徒)を並行させながら問題意識を共有させる戦法が最近の技です。
塾長先生の教室もいじめについては取り組まれていることと思いますが、いじめという経験をステップにできる指導ができるようにしたいものですね。
実は、守谷駅と野田市は車で30分ほどの距離なんですよ。いつかどこかの高校説明会あたりでお会いするかもしれませんね。
お体に気を付けて頑張ってください!
またお邪魔します。